耐震に関するお役立ち情報

お役立ち情報

大阪府での地震による住宅・建築物の被害

1.阪神・淡路大震災 (平成7年)

地震の概要

発生日時:平成7年1月17日(火曜日) 5時46分51秒
地震名称:平成7年 兵庫県南部地震
震央地名:淡路島(北緯34.357度、東経135.022度)
震源の深さ:16km(暫定値)
規模:マグニチュード7.3

人的被害及び住家被害の状況

府内の被害

 平成7年1月17日に発生した兵庫県南部地震は、近畿地方を中心に、東北地方南部から九州にかけての広い範囲で地震による揺れを観測しました。阪神間では震度7の激震が適用される地域があり、大阪府内でも大阪市西淀川区、豊中市等で震度6に相当すると推定される被害が発生しています。
 またこの地震では、家屋に対する被害が大きいとされる周期1~2秒程度の地震波による地震動が10秒以上続いた地域もあり、揺れの強さでは当時最大級のものとして記録されています。
 震源地が淡路島で、大阪からは一定の距離がありましたが、府内でも建物構造まで影響を及ぼす被害が多くみられました。約8,000棟の住家が全・半壊、約9万棟の住家において一部損壊という大きな被害があり、多くの方が避難生活や住宅の復旧を余儀なくされることとなりました。

2.大阪府北部を震源とする地震 (平成30年)

地震の概要

発生日時:平成30年6月18日(月曜日) 7時58分34秒
震央地名:大阪府北部(北緯34.8度、東経135.6度)
震源の深さ:13km
規模:マグニチュード6.1 (震度6弱を記録した市:大阪市(北区)、高槻市、茨木市、箕面市、枚方市)

人的被害及び住家被害の状況

府内の被害

 平成30年6月18日に発生した大阪府北部を震源とする地震は、震源が大阪府の直下ではあったものの、地震のエネルギーは比較的小さなもので、地震による被害の多くは大阪府北部の震源周辺の市町にとどまりました。
 地震波の周期は、家屋が倒壊しやすい1~2秒の周期の揺れは弱かったものの、家具や塀が倒れやすい0.5秒以下の極短周期の揺れが強いという特徴がありました。
 そのため、建物構造まで影響を及ぼす全壊や半壊に至る被害は少なかったものの、6万棟以上の住家で一部損壊の被害が発生しています。
 また、ブロック塀等の倒壊や割れ、傾き等の被害や家具の転倒が多く見られ、人的被害の原因にもなりました。
 地震波の周期によっては、ブロック塀等の倒壊や家具の転倒により、人的被害を含め、多くの被害が発生する可能性があります。
 そのため、住宅・建築物の耐震化や、ブロック塀等や家具の転倒防止対策など、あらゆる地震を想定しての耐震対策を進めていくことが必要になります。

地震による屋根瓦落下防止措置(茨木市内) 
 外壁倒壊防止措置(茨木市内)
道路への屋根瓦落下による通行止め(茨木市内) 
地震による灯籠の被災状況(茨木市内)
地震による灯籠の被災状況(茨木市内) 
マンション階段の亀裂発生状況(高槻市内)
写真出典:一般財団法人消防防災科学センター
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